太田桃香 / Ota Momoka

住んでいた京都市が盆地であることから山に興味を持ち、山をテーマにして描くことが多かった。山を見た時と、大きなキャンバスを前にした時、どちらでも気持ちが高揚し、とても近い存在に感じるという。

画家

 

 



























出身-静岡県

1997年 静岡県生まれ
2020 年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 油画コース 卒業
2020 年 愛知県立芸術大学 大学院 入学

■展覧会■
2020年 「KUAD ANNUAL2020 フィールドワーク 世界の教科書としての現代アート」
     ( 東京都美術館/東京 )
2021年 「ARTISTS’ FAIR KYOTO2021」( 京都府京都文化博物館別館/京都 )

 

Interview

抽象画ですが作品のタイトルはどうやってつけてますか?
タイトルを決めて描くわけではなく、タイトルで何かを伝えたいというわけでもないので、出来上がってみてからの客観的に見た印象ですね。基本的に暗くもカッコよくもない、日常的でポップなものをつけたいなと思っています。 作品と言葉が同じくらいのテンションであって欲しいので、タイトルに意味を持たせていません。 作品名だけでなく展覧会名も、見た目で「あー、わかる」っていうフィーリングを優先しています。

日常や自然をモチーフにされていますが、スケッチや撮影などの取材はするのですか?
大学までは京都に住んでました。京都の街並みや、盆地であることから山に興味を持ち、山をテーマにして描くことが多かったのですが、大学院に進学して愛知に来てからは、京都ほど風景に惹かれることがないので、日常の生活で見た物や話したことなどを感覚的にキャンバスに色を置いていくといった感じです。

完成したイメージがあって、それに向けて制作を進めていくわけではないのですか?
そうですね。いきなり絵具を塗り始める時もあったり、鉛筆で線を引いてから描き始めることもありますが、基本的に成り行きです。描いてるうちに良い感じになったらそこで完成というスタイルです。

最近も300号くらいの絵を描かれていましたが、そのエネルギーはどこから湧いてくるもんですか?
山を見た時と、大きなキャンバスを前にした時、どちらでも気持ちが高揚し、とても近い存在だと思っています。 怒りや悲しみをエネルギーにすることはないです。また、飲まず食わずでとか息をするように描くタイプでもなく、夜更かしせず食事もちゃんとして、生活リズムが整ったの上で描けるんです。 心が健康な時、自分より大きい白いキャンバスに挑む瞬間はワクワクしますね。


画家を目指そうと思ったのはいつ頃からですか?
大学の2回生から山をテーマに抽象画を描き始めたのですが、3回生くらいは就職活動するつもりでいました。しかし4回生になってようやく自分の描きたい方向性というのが定まってきたのに、ここで終わってしまうのは不完全燃焼だと思って、大学院に進学することにしました。学部在学中に、新宿伊勢丹で企画されたグループ展に出して、初めて自分の作品を買っていただいたことも後押しになりました。 将来どうなるかはわかりませんが、、画家一本でなくても、どんな環境になっても、生涯絵を描き続けていきたいです。

インタビュー: 斧田唯志  (2021.07)