なぜ、0号展を企画しているのかを少しお話しさせてください

少しお時間をください

ZINE galleryでは、開廊当初から春・夏・秋・冬の四季ごとに「0号展」を企画し、開催しています。
この展示は、単なる定期企画というよりも、ギャラリーのあり方や考え方をそのまま形にした展示です。

ただ、時々ではありますが、「出展者を集めて参加費を目的にしている展示なのではないか」といった声を耳にすることがあります。
※過去の出展作家の声ではなく、関西の某同業者が言ってたらしいです。
事情を詳しく知らなければ、そう見えてしまう部分があるのも無理はないのかもしれません。

だからこそ、この機会に
「なぜ0号展を企画しているのか」
「0号展に関わるお金はどうなっているのか」
この2点について、あらためてお話ししておきたいと思います。


なぜ、0号展を企画しているのか

0号展は、特定の経歴や実績を持つ方だけのための展示ではありません。

学歴、経歴、年齢は問いません。
もちろん、プロやセミプロの方の参加はとても嬉しいですし、大歓迎です。
一方で、

  • 展示発表の場がよく分からない学生の方や、大人になってから制作をスタートした方。

  • プロの画家になりたいが、経歴がなく何から始めたら良いのかわからない方。

  • 過去に作家活動をしていたものの、しばらくブランクがあった方。

そうした方々にとっても、できるだけハードルの低い展示の場でありたいと考えています。

また、展示するだけで終わらせないことも、0号展で大切にしている点です。

会場では作品の販売も行っていますが、売上はすべて作家の方にお渡ししています。
一般的なギャラリーで発生する販売手数料は、ZINE galleryではいただいていません。

展示期間中には、来場者の方にお気に入りの作品を選んでいただき、感想コメントを書いてもらっています。
展示終了後、それらのコメントはすべて作家の方へ郵送しています。

オンライン展示・販売も同様に行っており、会場に来られない方からも作品への感想や応援の言葉が届く仕組みを整えています。

そのほかにも、

  • 一般鑑賞者の方による投げ銭システム(100%作家還元)

  • 出展者全員にギャラリーから100ポイントをお渡しし、作品に投げ銭できる仕組み
    (出展者の方に追加の金銭的負担はありません)

  • ゆめ画材様、中里様など、スポンサーの皆さまからのご支援による賞や副賞

など、少しでも作家の方の励みになるような取り組みを行っています。

さらに、0号展に出展いただいたすべての作品と作家プロフィールをまとめ、1冊の画集として制作・出版しています。
こちらは出展者の方全員に、無料でお渡ししています。


0号展とお金について

あまりこうした話を表に出すものではないかもしれませんが、誤解があってはいけないので、簡単に触れておきます。出展費は、必要経費ギリギリの金額に設定しています。
利益を目的とした価格ではありません。

0号展の出展費は、お一人4,000円です。
平均的な参加人数が30人ほどですので、合計すると約12万円になります。

そこから、

  • ギャラリーのテナント代

  • 電気代(照明・空調)

  • DMの制作費、印刷代、郵送費

  • 画集の制作費、印刷代

  • 奈良から京都までの交通費(ガソリン代+高速道路代+駐車場代など)

  • 人件費(展示期間6日間+搬入・搬出、梱包や発送等)

といった費用が必ずかかります。

これらを差し引くと、ほとんど残りません。
つまり0号展は、参加費で利益を出すための企画ではない、ということはお分かりいただけるかと思います。


作家ファーストという考え方

ZINE galleryが0号展を続けている理由は、とてもシンプルです。

「最初の一歩を、安心して踏み出せる場所をつくりたい。」
「いろんな作品を定期的にチャレンジし発表していける場所をつくりたい。」

作品が売れたら、売上はすべて作家の方へ。
感想や応援の言葉も、できるだけ直接作家の方へ届ける。

ビジネスとしては、決して効率の良い企画とは言えないかもしれません。
それでも、作家の方を中心に考えた展示を続けたい、という思いで企画し開催しています。
作家ファーストという考え方を、できる限り誠実に形にした展示です。

これからも、挑戦したい気持ちを持つ作家の方々と一緒に、展示の場をつくっていけたらと思っています。

“なぜ、0号展を企画しているのかを少しお話しさせてください” への2件の返信

  1. ギャラリーとしてのお考えを表明していただきありがとうございます。
    私はまさに大人になり切ってから創作をはじめた人間なので、ギャラリーでの展示に憧れはあっても「美大を出ていたり、本格的に写真を撮ってたりしないと場違いなんだろうな」という思いをいつも持っています。かと言って今更そういう条件を満たそうとも思えず…遠方なのですぐに出展することは難しいのですが、いずれ出展できたらと思います。

    1. ヨウ様、コメントいただきましてありがとうございます。
      経歴や学歴などは本当に作品の価値には無関係なので、そこをフラットに評価してもらえる展覧会をしたいと前々から考えておりました。
      “遠方なので”とおっしゃっておりますが、作品を郵送するだけで参加できる0号展では、北海道から沖縄まで様々な地域から出展いただいておりますので、どちらにお住まいかも問題ございません。
      何事もチャレンジする一歩が大事ですので、躊躇せず飛び込んでみてください。
      お待ちしております。

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