略歴
1990年 福岡県生まれ
2012年 九州産業大学 建築学科 卒業
■展覧会■
●個展
2023年 『Planning』 (HAKATA HANKYU ART SHIP/福岡)
2020年 『書の波及』 (福岡アジア美術館/福岡)
2019年 『混沌と一体』 (TOKOPOLA ANNEX/福岡)
2018年 『墨発』 (OFF/福岡)
『黒を見詰める』 (IAF SHOP*/福岡)
●グループ展
2023年 『ART SHODO EDGE』 (GALLERY SCENA./東京)
『SHODO NEW AGE』 (MEDIA SHOP GALLERY/京都)
『ART SHODO SELECTION in Tokyo #2』 (三鷹市芸術文化センター/東京)
『JAPAN SHODO SHOW 2023』 (目黒区美術館/東京)
『Shodo Next Stage』 (伊勢丹浦和/埼玉)
『ART SHODO THIRTY-ONE』 (岐阜市文化センター/岐阜)
2022年 『JAPAN SHODO SHOW 2022』 (目黒区美術館/東京)
『ART SHODO SERECTION in Kyoto』 (MEDIA SHOP GALLERY/京都)
『ART SHODO POWERS』 (MDP GALLERY/東京)
2021年 『美の起源展2021』 (銀座画廊 美の起源/東京)
『RED DOT MIAMI 2021』 (マーナー・ワインウッド・コンベンション・センター/マイアミ)
『書家による抽象表現展Ⅴ』 (ギャルリー志門/東京)
『ART SHODO FESTA in Fukuoka』 (福岡アジア美術館/福岡)
2020年 『Woman an infinite wor/ld』 (SK Art Gallery/ニューヨーク)
『書家による抽象表現展Ⅳ』 (ギャルリー志門/東京)
2019年 『AFAF AWARDS 2019』 (福岡アジア美術館/福岡)
2018年 『STRANGER-Beyond the border-』 (BBFL gallery/ニューヨーク)
2017年 『Diversity Coexistence Freedom』 (Gallery Conceal Shibuya/東京)
2016年 『AFAF AWARDS 2016』 (福岡アジア美術館/福岡)
2015年 『螺旋』 (IAF SHOP*/福岡)
■掲載■
『COLECTA THE ART MAGAZINE』表紙
インスタ @tanakagakusyu
Interview
「大学の建築学科を卒業されたとのことですが、どのような流れでアーティスト活動をされるようになったのですか?」
それが建築に興味を持って入ったのはいいものの、やっていくうちになんか違うなぁと思って内心途中で挫折してしまいました。そのような状況の中で改めて今まで続けてきた書道の存在に気付かされ、それまでただ生活の一部だったものが、書家を目指そうと懸命に取り組むようになりました。またそれと同時期に前衛書との出会いもあり、書を通じて自分なりの表現を模索していくことを意識するようになります。。
好きな建築家はいますか?
エティエンヌ・ルイ・ブーレーの壮大さは好きです。
現在の作風である前衛書のようなものに寸法線等を描き始めたきっかけは?
書の可能性を追求していく中で、書という精神的で非現実的なものを物体として捉えたいと思いました。
そのままオブジェ化することもできるかもしれませんが、そうなってしまうと例えばアニメを実写化したときにのように、その世界観を保つことは難しくあまり面白いとは思えませんでした。
図面は書と同じ平面のものでありながら立体を表現する効果を持っていて、書という事実を残しながらも想像で変形させることができるので自分なりに面白がってやってます。
でももし今後何かしらリンクすれば実際に物体化させる可能性はあります。
書がベースになっているとは思いますが、書道用の筆以外を使うことはありますか?
基本筆ですが、書けそうなものがあれば何でも使います。
作品のモチーフはありますか?
実際の建築図面を書的に変換したり、文字であったりしますが必ずあるわけではありません。
書的なものが背景にあることは間違いないです。
制作工程を教えてください
寸法線を入れるのが先か書的なものが先なのかよく聞かれるのですが、本体を書いた後に実際寸法を測って記入しています。
このシリーズで墨やペン以外、カラーを加えた表現をしたことはありますか?
図面という意識があったのでなるべくモノクロでやっていたのですが、最近はそこら辺が抽象化されてきているものもあるのであるのはあります。
アーティスト活動以外に仕事はされてますか?
鉄工所で働いています。
今回の展示で意識や挑戦したことはありますか?
今回の「Imaginary plan↔︎ Unplanned」について少し説明するとImaginary plan では、ある程度スケール感であったり、図面として建物を空想しながら何となく自分なりのルールがある制作だったのですが、Unplannedでは、その観念的なものが抽象化されて、ルールのタガが外れた精神的空間のような状態で制作しています。
作品的には一見細やかな変化のようですが、作り手からすると外側に向かうものと内側に近づくものがあって、同じシリーズでも意識の違いを細分化することによってより広く深いものになると思っています。
インタビュー: 斧田唯志 (2023.09)